着物風の衣装を着た長身女性の手助けでマスコミの魔の手から離れることができて、ホッとした。
「助けてくれて、だんだんです!」
「いえいえです。
困っている人を助けるのが私の役目ですから」
「実はこれが初めてではないんです。
震災直後から何度も嫌がらせを受けておりました」
この人、命の恩人ばい・・・・・・。
次にこの人の事について聞いてみた。
「あなた、誰でしょうか?」
「私はサラマンダー財団代表の竜宮沙羅子と申します。
現在サラマンダー丸にて支援をやっております」
沙羅さんの言った言葉に気になってしまい
「うち、加藤虎美と申します?
サラマンダー丸という所ってなんでしょうか?
お城でしょうか?
是非行ってみたいです?」
こんなことを言ってしまった。
軽いノリばってん応じてくれるだろうか
朝鮮飴しか食べてなかなので空腹ばい。
「はい、行きたいなら行かせますわ」
「だんだんです!
美味しいもんありますね?
朝、マスコミに邪魔されたのでもうハラペコです」
「ありますわ。
サラマンダー財団は被災者に食べ物を提供しておりますから」
よっしゃ!
これで助かるばい!
「私の車に乗りましょう」
沙羅さんに連れられて、それが止まっている場所へ向かった。
紗羅さんのクルマは三菱ランサーエボリューションファイナルエディションばってん
「すごい車たい……」
威圧感を出す巨大な前後のウイングとボディキットで武装された外観は暴走族も逃げ出しそうな迫力であり、もはや車とは思えない。
そんあ車にうちは乗り込んだ。
「さぁ、行きましょうか」
紗羅さんがエンジンキーで車を目覚めさせる。
彼女のハンドルを握るエボファイナルはボンネットから2つのターボの音とスーパーチャージャーのコンプレッサー音をうるさく発生させながら、目的地へ向かっていった。
沙羅さんは運転しながら、うちのことをこんな風に考えた。
(この人、オーラがありますわね。
緑とオレンジのオーラが見えますわ)
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