2017年4月14日金曜日

精神覚醒走女のオオサキ ACT.20一部の文章

ACT.20「葛西モミジ」
 ――420日の午後17時、Maebashiにある群馬のりもの大学の自動車部部室。

 自動車部の部室にはプラズマ3人娘と、クマさんに呼ばれてやってきたおれ
そして自動車部員と思われる金髪ツインテールに釣り目の女の子
深緑のセミロングに垂れ目の女の子がいる。

金髪ツインテールの少女はツンツンとした雰囲気を見せ
深緑セミロングは大人しい雰囲気を見せている。

「オオサキさんってDUSTWAYの葛西サクラやWHITE.U.F.Oのトップ2を倒したすごい走り屋なのね?」

「そうだよ。末永のお姉さん」

「へェーお姉ちゃん、大崎ちゃんってすごいね」
 
 金髪ツインテールと深緑セミロングの苗字は末永と言い、2人は姉妹にあたる。

 突然クマさんがこんなこと言い出す……。

「突然ですが、サキさん……」
 
 何言うかな……。
 何言うかな……。
 何言うかな……。

「この自動車部の顧問に任命します!」

「へえ!?」
 じょ、冗談じゃあないよ!
おれはまだ16だし、しかも高校に行っていないよお!
そんな年齢の人が顧問を務められるう!?

「何言っているんですか!
 顧問を務めるのはとても運転の上手いサキさんだけしかいないんですよ!」

「おれだけしかいないと言うなら……顧問になるよ」

 こうしておれは自動車部の顧問になった。


 次にクマさんはこんなことを言う。

「ここでクイズです、いないのはだ~れだ?」

 選択肢は以下の通り
 大崎翔子
 末永(姉)
 野田さん
 小鳥遊くに

「いないのは野田さんでしょ?」

 他の人たちも同じ選択肢を選んだ。
 クマさん答えを言う。

「いないのは野田さん!」

 全員正解だったものの、野田さんという部分に末永(姉)は突っ込む!

「野田さんって誰なのよ!? もしかして熊九保の知り合い!?

「知り合いじゃあねー、適当に考えたんだべ」

 野田さんというのは熊九保は適当に考えた答えだ。
 野田さんというクイズが終わると、雰囲気が変わって昨夜の話を始める。

「昨日、DUSTWAYEarthWindFireが戦ったんでしょ?」

「おれ、見たよ」

 次に疑問に思ったことを話す。

「アルテッツァが戦った相手の敗因に実は疑問があるんだ」

「なんですか?」

「ブレーキフェイントのことだけど、あれは騙されてブレーキしたものではなく、相手に無理やりブレーキさせられたんだ」

「あれ無理やりさせられたんですか?」

 V36アルテッツァブレーキフェイントによって無理やり減速させられたと語る。
 このブレーキフェイントを喰らうと足が勝手にアクセルを離してブレーキを踏んでしまう。
 おれはそう考える

「おれの勘だけど――、そうかもしれないね。
他にもマークXの熱ダレはアルテッツァが仕込んある罠で熱ダレを起こしたんだ」

「え? あいてが熱ダレを仕込んだんですか!?
「勘だけど、そうかもしれないよ」
 
 おれが考える2つの推測は後に当たるものの……後におれを苦しめることになる――。
1
 その場にいる全員に対してこんなことを誘ってみた。

「実は今夜、和食さいとうに行かない?」

「くにちゃんも行くよ!」

「うちも行くで!」

「末永のお姉さんは行くの?」

「い、行くわよ!」

 答えるとき、末永のお姉さんは顔を発光させるかの如く赤くしながら答えた。

「私も行くよッ!」

 末永(妹)も行くと言う。

「よし、7時か8時には全員集合だべ!」

 実はこれ、末永姉妹を智姉さんに紹介するためのものなんだ。
1
 夜7時。Speed葛西のガレージ
 モミジはアルテッツァに乗って出発しようとしていた。

「さて、今日も行くか」

 双子の姉であるヒマワリが来る。

「モミジ、どこへ行くんだ?」

「今日も赤城に行くよ」

 と言い残し、アルテッツァを進ませた。

[newpage]

[chapter:2]
 同時刻、赤城ふもとにある和食さいとう。

 ここにプラズマ3人娘と末永姉妹がやってきた。
 和食さいとうには制服姿のおれと智姉さんもいる。

「サキさん!
 来ました!」

「こんばんは、クマさん。よく来たね」

「こんばんは、あの2人は誰だ? 
 熊久保の友人か?」

 智姉さんは末永姉妹を見る。
 末永姉妹とは初対面のようだ。

「あぁ、この2人はおらの部活に入っている人たちです」

「初めまして斎藤智さん、末永直美です。こっちは」

「妹の末永真美です
 よろしくお願いします。」

 姉妹は智姉さんに自己紹介する。

「私は和食さいとう店長の斎藤智だ。よろしくな」

 智も返した。

「実は智さん、伝説の走り屋らしいよ」

「本当に伝説の走り屋だよ!
 そしておれの師匠!」

「え?
 智さんって伝説の走り屋なの?
 熊久保」

「言われてしまったな――やれやれだな……」

 それを聞いて智は呆れる。
 10分後、おれを含む6人は晩御飯を注文する。

「御馳走様でした」

 さらに10分後、晩御飯を完食した。

「そんじゃあ、おらたちは晩御飯を食べ終えたら、サキさんや末永姉妹と一緒に赤城山を走りに行く予定です。」

「そうか、気を付けてきな」
 晩御飯を食べ終えたおれとクマさんは和食さいとうを出る。
 出ると同時におれ以外は晩御飯のお金を払った。
 2

 それと同時に赤城ではオレンジ色のアルテッツァスーパーチャージャーの音を奏でながら攻めていた。

[newpage]

[chapter:3]
 夜の8時
 
 6台は夜の暗闇に包まれた赤城山ダウンヒルスタート地点の駐車場へ着く。
 駐車場には熊九保のC33、小鳥遊のHCR32、さらにはオレンジ色の三菱 ランサーエボリューション9と深緑マツダRX-8があった。
 エボ9が末永(姉)の愛車で、RX-8が末永(妹)の愛車だ。
「サキさん、このエボは元々わだすの愛車でした」

「そうなの?」

0 件のコメント:

コメントを投稿